予備試験民事実務基礎でA評価だった僕が実践していた準備書面のコツ。【最近の労働法の感想あり】

どーも。エクソロです。

労働法の学習を開始しましたが、インプットがまだ半分行っていないくらいです。

労働法自体は面白いです。

面白さとかはわからずに、知識重視の科目だから自分に有利だろうと思って取りましたが、面白いという点では取って良かったと思っています。

ただ、覚える量は多そうですね。。

加藤ゼミナール加藤喬先生の労働法講座は、基本書や判例集が基本要らず、講義やテキストで完結するのが頼もしいです。

現在は「労働法速修テキスト講座」を受けているのですが、マーカー部分の指示もあるので、再現性を持ってメリハリをつけて学習できます。

ただ、テキストを映しての講義ではないこともあり、先生が今言っていることがどこなのかわからずに迷子になることもしばしばあります。

でも、総じて取って良かったというのが今の感想です。

自分の仕事はもう少しでひと段落かなと。

でも今後もまあ続きます。

勉強できていなくて焦りますが、すぐにバチっと予備試験で結果を出せなかった自分が悪いんです。

できることを全力でやるだけです。

さて、予備試験民事実務基礎の準備書面のコツについて「令和3年予備論文試験成績。【感想などいろいろ思うこと】」のコメント欄で社会人受験生さんから以下のように質問をいただいていたので、忘れないうちに思い出せる範囲で書いていきます。

準備書面についてはエクソロさんの再現答案を見て真似できればと思います。

準備書面のコツのようなものがありましたら、また教えて頂けますと幸いです!

まずぼくは実務基礎の評価が令和2年から令和3年にかけてBからAに伸びました。

これは準備書面をテコ入れしたからだと思います。

というのも、令和3年は令和2年にやっていなかった大島本の上巻をやったのですが(令和2年は入門編)、令和3年はそんなに難しい要件事実が出なかったからです。

また、令和3年予備試験に向けては憲法以外の6科目の重問を回すので必死で実務科目の過去問は1周しかできませんでした。

さらに、令和2年から見てくれている添削者からも

「準備書面がかなり良くなった。」

という旨の言葉をいただいていました。

しかも、準備書面はあまり知識が関係ない一方で、配点は高いと思われます。

そのため、今回紹介する方法で準備書面のコツをつかんで一気に実務基礎科目が得意になる人も出てくるかもしれません。

ぜひ最後までご覧ください。

こちらも参考にどうぞ。

>>令和元年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【C評価】

>>令和2年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【B評価】

>>令和3年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【A評価】

理由(信用性)を力説した

準備書面の基本は、自分に有利な主張に信用性を付して力説して、自分に不利な主張には「信用できない」として反論をすることです。

それでぼくは令和2年までは相手の主張する自分に不利な事情について

「これを裏付ける証拠はないから認められない。」

と済ます程度にとどめることがよくありました。

実際の裁判なら証明責任が相手にあればその主張だけでOKです。

ただ、試験ではもっとちゃんと書かないと点がつかないと思います。

そこで、相手の主張に対して

「~という理由で信用できない。」

とちゃんと書くよう意識しました。

この信用性は自分の主張も相手の主張も4A過去問分析講義の刑事実務基礎のレジュメにある「信用性の考慮要素」を常に考えました。

(刑訴の犯人性も同じです。)

そして、争いのある供述なら、

供述の信用性→事実認定

という流れを徹底するようにしました。

(争いのない供述は信用性を付す必要はありません。)

ほかにも、

「~という理由で不自然ではない。」

という書き方を覚えました。

事実の書き写しを脱して評価もした

令和2年までは事実の書き写しが多かったです。

しかし、それだと採点者からして

「だから何なの?」

みたいになっていたと思います。

そこで評価をつけるようにしました。

争いのある供述なら

供述の信用性→事実認定→評価→推認

争いのない事実なら

事実認定→評価→推認

というふうにです。

この評価は、「評価しよう」と意識するだけで意外と書けるようになりました。

準備書面は1ページ半くらい書いた

準備書面の問題では1ページ程度と指定がありますが、ぼくはそこを1ページ半くらい書きました。

これは

「文字の大きさは人によって違うから1ページ半くらい書いても大丈夫だよ。」

というアドバイスを受けてのものです。

なるほどなと思いました。

そして再現答案でも結構な分量を書いていてA評価の方もいました。

だからOKだなと思い、1ページ半くらい書くようにしました。

字も自分の中では小さめです。

(ただ、もともとぼくは「字が大きい」と指摘されていたので小さく書いて普通くらいかもしません。)

書く分量が多い分1ページ程度だった時と比べてガンガン加点されるようになったと思います。

とはいえ、1ページ程度と指定されているので、真似する際は自己責任でお願いします。

ナンバリング等で読みすくした。

令和3年に全科目共通でぼくが取り組んだことですが、答案を読みやすくしました。

字が汚いのは仕方がないけど、形式は整えて読みやすいようにしようと。

それで、ナンバリングを付すようにしました。

「~だ。」という表現やアルファベットの略字も改めました。

これは準備書面にも当てはまります。

行数制限があるので改行はほとんどしていませんが、改行するごとにナンバリングはしました。

参考:令和3年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【A評価】

この形式面を整えたことでどれくらい良かったかはわかりません。

ただ、実務基礎だけでなく全般的に評価が上がったので形式面を整えたこともプラスになったかもとは思います。

自分で答案を見比べても令和3年のほうがずっと読みやすいし、裁量点があるならつけます。

とはいえ、上に書いた3つと比べると「読みやすさ」は枝葉だと思います。

さいごに

実務基礎科目は不確実性が小さく、コツコツの努力が反映されやすい科目です。

ぼくは得点源にしました。

おバカな人ほどおすすめです。

あと今回は準備書面についての話でしたが、新問研と過去問だけでなく、大島本入門編くらいはやるのをお勧めします。

大多数の合格レベルが大島本の入門編くらいはやっているからです。

(できれば要件事実が網羅されている上巻もやるのが良いですが、これは「できれば」くらいです。ぼくならやります。)

ぼくなら法律科目を多少手薄にしても実務対策をガッツリやります。

何度も言う通り、不確実性が小さく、コツコツの努力が成績に反映されやすいからです。

ぼくは実務科目重視で予備試験にうまくいったと言っても過言ではありません。

実務科目でAが取れたら2科目でAを取っているということなので、破壊力が半端ではありません。

ぜひ参考にしてみてください。

最後にまたこれまでの再現答案を貼っておきます。

>>令和元年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【C評価】

>>令和2年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【B評価】

>>令和3年予備論文試験再現答案:民事実務基礎【A評価】

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コメント

  1. 社会人受験生 より:

    エクソロさん

    早速記事にして頂いて、本当にありがとうございます!めちゃくちゃ参考になりました。

    私も実務基礎を得意科目にして、エクソロさんの後に続けるよう努力します!

    改めて、司法試験に向けてお忙しい中、記事にして頂いて大変ありがとうございました!

    • エクソロ より:

      今回記事にするのにお時間をいただきましたが、今年中に書けて、またお役に立てたようで何よりです。

      社会人受験生さんなら実務基礎を得意科目にして、予備試験を突破されると思います!
      ぼくも負けないよう努力し、司法試験を突破できるようやっていきます!