どーも。エクソロです。
先日予備短答の合格発表があり、成績通知が今日届きました。
そして結果は合格です。
予備短答を受け終わった当日と翌日は本当に不安で不安で頭がガンガンするし、胸はドキドキするしで最悪の気分でした。
でも勇気を持って各予備校で自己採点をした結果、法律科目は自己ベストでした。
「これは・・・。」
と思いました。
でも、一般教養科目のできもあるし、合格点が高い年かもだし、マークミス等もあるかもしれません。
そのため、合格を確信することはできませんでした。
しかし、グダグダ考えても仕方がないので、合格したつもりで論文試験に突き進もうと決意し、6月6日までやってきました。
(といっても、不安もあり思うように勉強が手につかず。)
そして、合格発表があってからの今日の成績通知。
短答対策をちゃんとやり始めたのは直前1ヶ月でしたが、ふたを開けてみれば意外と取れてます。
やったー。
それにしても、「ぼく史上最高の出来!」と思ってた公法系の点が微妙だったのが何とも言えません。
しかし、合格は合格です。
ってことで、論文まであと少し頑張ります。
さてさて、運もあり短答突破を決めたぼくですが、誰かの参考になると思うので合格するためにやったことをシェアさせてください。
民事系
民法、会社法、民訴の3科目で共通してるのは教材は司法書士試験の『オートマシステム』だけを使ったことです(狭義の商法は『デュアルコア商法』もオートマとともにやりました)。
こうやって司法書士の教材を使うのはかなり異端だし、基本的にはおすすめしません。
当たり前ですが、予備と司法書士では出題傾向がけっこう違います。
ぼくでも解いててわかるレベルです。
しかし、司法書士試験からの予備受験生だったら全然ありです。
特に民法と商法(会社法)。
ぼくは去年の予備短答以降、民法と会社法と民訴はオートマシステムを2周しただけです。
それなのに本番は民法30、商法28とれました。
民訴は21とだいぶ物足りないものでしたが・・・。
司法書士試験を受けて思うのは、予備の民法・商法はホント簡単です。
司法書士の問題を解いたことがある人はわかると思いますが、司法書士は本当にクソみたいに細かいことまで聞いてきます。
それに比べて予備の問題はみんな素直なかわいこちゃんって感じです。
なので大は小を兼ねる的な感じで司法書士試験の教材を使うのはありです。
司法試験系の教材で一からやるより、自分が使ってた教材で知識を入れ直すほうが断然速いですからね。
ちなみにぼくは去年短答対策に肢別本と逐条テキストを使って民法の勉強から始めましたが、なかなか頭に入ってこず苦労しました。
しかも進みが遅く、頑張った割に民法総則にしか行きつかず、成果の乏しいものでした。。
「オートマやっておけば受かったんじゃね。」って思います。
ちなみに去年の記事はこちら↓
とはいえ、理想は司法試験系の過去問をちゃんと解くことかなと思います。
というのも、さっきも言った通り出題傾向がそれぞれ異なるので、
「こんな問題見たことない。」
というのがよくあるからです。
司法試験系の過去問をやってる人からしたら「当たり前の知識」でも、司法書士合格者が知らないことはけっこうあります。
でもでも効率を最重視すれば、民法・商法・民訴は司法書士のテキスト等でOKです。
それらの過去問を解かない分、刑訴や行政法といった司法書士にない科目に力を注ぎましょう。
ぼくは民訴の結果がイマイチでしたが、民訴の肢別本をやらなかったから、ほかの科目で肢別本を繰り返せました。
伸びしろが少ない科目より、伸びしろがある科目に時間を割くほうが点数は伸びるし、時間はトレードオフなので、コスパ重視なら憲法・刑法・刑訴・行政法に時間を割くべきです。
そして教材をやった時期ですが、1周目はそれぞれの論パタ講義が終わった後です。
オートマ民法は民法の論パタの後(11月~12月)。
商法は商法論パタの後(年末年始)。
民訴は民訴論パタの後(1月)って感じです。
2周目は短答試験2週間前になんとかやりました。
自分でも思いますが、圧倒的手抜きです。
しかし、これは去年の予備の成績から効率を考えた結果です。
民事系で手を抜いた分、その他の短答や論文をゴリゴリやりました。
公法系・刑事系+手形法
肢別本
公法系と刑事系、手形法は基本的に肢別本をやりました。
しかし、解いた肢は「新司・予備・プレ」の過去問だけです。
旧司やその他の問題は基本的に解きませんでした。
(星印がついた問題も憲法・刑法・刑訴・手形の1周目に解きました。でも解かなくてよかったと思います。その分もう1周繰り返せました。)
司法書士に合格するような人なら「新司・予備・プレ」だけで合格点は十分とれます(一般的な受験生でもそうかもです)。
手を広げたくなる気持ちもわかりますが、やめましょう。
っていうのも、手を広げてたくさんの知識を得ようとすると、一つひとつの知識の精度が弱まるからです。
そんな精度の弱い薄っぺらい知識は試験では使い物になりません。
なので、範囲は狭くても「本当に大事な知識」の精度を高めるよう意識してください。
「本当に大事な知識」というのは肢別本に載ってる「新司・予備・プレ」です。
これはおそらく辰巳の講師・スタッフさんが分析して厳選してくれてるのでしょうが、本当に良問ぞろいです(本番で既視感のあるの問題がたくさん出ました)。
それらを繰り返し繰り返し解くことで使える知識になり、合格できます。
肢別本は基本的に3周解きました。
苦手かつ刑事実務に結び付く刑訴は4周解きました。
そのおかげか、刑訴はマークミスがなければ満点でした(ミスは実力!)。
あと、論パタ・論文過去問を3周してたのも良かったと思います。
特に刑法と刑事実務の論文対策は短答にかなり直結します。
S式柴田の生講義
インプット用教材として、S式柴田の生講義を使用しました。
これはLECの柴田先生が出してる実況中継式のテキストです。
ぼくは柴田先生の講義をLECで取りましたが、インプット講義は2コマくらいしか聴いてません。
本当に本当に合わなかったんです。。
しかし、このテキストはフィットしました。
ぼくは刑訴と行政法、手形法は素人でしたが、このテキストで理解を深めました。
柴田先生やっぱすげーなというほど、わかりやすかったです。
ただ、改定があまりされてないので古い情報があり、そこは注意が必要です。
あと、憲法と刑法は読まなくてよかったと思います。
司法書士に受かった人は憲法・刑法のインプットは十分なので、過去問をすぐ解くのが吉です。
予備校の講義より「テキストで独学!」が優れてるのはサクッと学習できることだと思います。
柴田先生でもどの先生でも司法試験系のインプット講座はけっこうなコマ数がありますが、ぼくはあんなに聴くのは正直つらいです。
しかも、テキスト学習は予備校の講義と比べて安いので経済的です。
「S式柴田でインプット!」からの「肢別本の厳選問題だけ!」は時間もお金もない人には最適解かもしれません。
さいごに
予備短答対策は全体的に見て、かなり「手抜き」でした。
ちゃんと短答対策を始めたのは直前1ヶ月です。
しかもその1ヶ月の勉強時間のうち半分くらいは論文やってました。
こうやって手抜きができたのは司法書士試験で勉強してきた積み重ねがあったからこそです。
だから民事系は1年間でテキスト2周するだけで済みました。
また、その他の科目にしても
「法律科目で7割ちょっととれれば合格なんて、あの司法書士試験に比べればかわいいもんだ。」
と思えました。
ってことで、司法書士試験から予備に挑戦する人は自信を持ってください。
あなたは既に力がある程度ついていて、あとは「それなり」の対策をすれば予備短答は受かります。
短答は手を抜いて論文対策をゴリゴリやりましょう。
ぼくも論文頑張ります!
後悔のないように!
受かるぞー!
※予備論文直前の気持ちを率直につづりました。
コメント
いつも拝見しております!
遅ればせながら、短答合格、おめでとうございます!そして論文試験本当にお疲れ様でした。同じ4A受講生として、エクソロ様の合格を願っております。
本題です。以前エクソロ様は4A出身の予備試験合格者の方と焼き肉に行かれた、との事ですが、①その合格者の方は論文対策において、論パタ、予備過去問以外の教材を使われてましたか?中村先生の「手を広げない」という考えには100%賛同しますが、やはりどこか論点網羅性の低さが不安で「これで足りるのか」という自問自答を毎日しております。また論文試験を終えた今、②エクソロさんは論パタ、過去問で十分だと思いますか?
③論パタをもっとやりこんでおけば解けたな、という問題はありましたか?
お忙しい中恐縮ですが①、②、③の質問にご回答頂けますと幸いです。
近藤様
お疲れさまです。
近藤さんも4A受講生なんですね!
また、いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
①以前の記事で4Aの先輩を募集しましたが、実は応募してくださる方がおらず、流れてしまいました。
この点は誤解を与えてしまい、申し訳ありませんでした。
ネット上でも4Aの先輩は少ないですが、(既にご存知かと思いますが)funky403さんという方のブログがとてもおもしろいです。
https://ameblo.jp/force-a-fumble/
そのfunky403さんの考えでは論パタと過去問で足りるとのことでした。
https://ameblo.jp/force-a-fumble/entry-12163126025.html
たしかに論点網羅性は低いかもしれませんが、上記の記事を読むと論パタも過去問も潰せてない段階で手を広げるのは早いよなと思います。
また、他の資格試験の話で恐縮ですが、ぼくは司法書士試験に『オートマシステム』というテキストと問題集で合格しました。
ネットでは「『オートマシステム』だけでは足りない」とよく言われてますが、ぼくは基本的にそれだけで上位合格を果たせたので、手を広げずに繰り返し繰り返しやった成果だと思います。
こうやって手を広げないで繰り返し繰り返しやるのが短期で成果を出すコツであるというのは司法試験系でも同じかなと思います。
②受かっていないぼくには正直わかりません。
ただ、論パタも予備論文過去問も5周は最低やっており、今回の予備でダメだったので、「これでよいのだろうか。」とも思っています。
仮に手を広げるとしたら論パタと予備過去問を限りなく完璧にしてからだとも思ってましたが、論パタも予備論文過去問も繰り返し解くうちにいろいろ覚えちゃって学習効果が薄れてくる感じもしたので、新司法試験の論文過去問も解いてみようと思います。
③予備の過去問を解いてると、
「あ、これ論パタでやったやつに似てる!」
というのがいくつもありました。
今年の予備でもいくつかあって、たとえば憲法がすごく似てました。
行政法もたぶん論パタでいけました。
あと、民訴もおそらく論パタの問題やっておけばって感じだったと思います。
刑法・刑訴も似たような要素があったと思います。
とはいえ、今年の予備論文は撃沈しました。
来年合格を目指してまた頑張ります。
近藤さん、数少ない4A受講生仲間として今後ともどうぞよろしくお願いします。